ご挨拶

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ご挨拶

 薬理学・薬物療法学、薬物療法内科教室ホームページをご訪問いただきありがとうございます。当教室は、2018年に病態解析医学講座の2部門、分子薬理学分野(基礎薬理学)と薬物治療学分野(臨床薬理学)が統合して新たに誕生しました。すなわち、基礎研究から臨床研究まで一貫した治療薬開発を進めるとともに、附属病院・薬物療法内科として臨床応用まで実施できる体制となりました。これまで永年に亘り培われてきました分子薬理学分野および薬物治療学分野の実績を礎として、これからも医学研究、臨床医療はもちろん、医学教育に尽力してまいる所存です。

 医学部教育において、当教室は「基礎薬理学」および「治療学」(臨床薬理学)を担当しています。そもそも薬理学は、基礎医学教育と臨床医学教育との橋渡し的な位置づけにあると考えています。人体の正常機能・構造の習得を主とする基礎医学教育において、異常(疾患)に対する治療(薬剤)が登場し始めるのが薬理学講義です。より良き医学教育の推進へ、基礎と臨床の橋渡し的教育に注力しております。

 研究面でも同様に、基礎研究により得られたシーズを臨床応用へ展開すべく、また、臨床研究から得られた知見を基礎研究に落とし込み、新たな治療標的の抽出を試みる、双方向の橋渡し研究に力を入れております。すなわち、分子レベルの薬理作用、すなわちミクロの知見から生体反応としてのマクロへ、そして臨床像というマクロから治療標的分子というミクロへ、双方向の知見を融合させながら研究の展開を図っております。

 診療面では附属病院・薬物療法内科として、処方最適化すなわち、薬剤アレルギーや多剤併用による副作用対策の他、ポリファーマシー改善に取り組んでおります。また、生活習慣病に対する診療を進める中で「肥満外来」としての対応を実施しております他、生活習慣病の悪化にも直結する喫煙対策として「禁煙外来」を担当しております。

 これまでにお力添え、ご高配を賜りました多くの先生、関係の皆様に厚く御礼を申し上げますとともに、引き続きご指導くださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 診療科長・教授 今村武史