
インスリン抵抗性研究(図2)
インスリンによるGLUT4の細胞内移動のメカニズムは詳細に検討され、図2のように、数多くの細胞機能が動員されていることが報告されています。大事なポイントですが、これらの作用すべてが、お互いに時間的、空間的に密接にリンクしたものであることが理解されています。すなわち、これらのどのステップが障害されても、あるいは、スムーズにリンクされなくなっても、見かけ上は同じインスリン抵抗性として、血糖降下作用が障害されることになります。この点は、糖尿病の原因が多種多様なものであることと関連しているのかもしれません。